アンリツ株式会社
事業内容 | 電子計測器、食品・医薬品の品質保証システム、環境計測機器、デバイスなどの開発・製造・販売 |
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導入サービス | オンライン展示会ツール『CrowdBooth』 |
アンリツ株式会社様は、1895年の創業以来、進化を続ける情報通信の分野において、各種通信システムの開発・品質保証に欠かせない「計測器」を開発および製造・販売されています。また、情報通信分野以外でも、食品・医薬品用の異物検出機や重量選別機、さらに遠隔監視制御システムなど、オリジナル&ハイレベルな製品を提供しておられます。120年以上、幅広い分野において安全・安心・快適な社会づくりを支えていらっしゃる企業です。
※アンリツ株式会社様は、CrowdBoothの前身である「Sokoiru」の時より、サービスを導入しておられます。本記事は、現サービス名「CrowdBooth」で掲載しております。(CrowdBoothは、2021年11月にクラウドサーカス株式会社が、株式会社リフラックスより事業譲受を経て、前身のSokoiruからサービス名を改めリリースしてます。)
ーーオンライン展示会の導入に至った背景を教えてください。
田所様:コロナ禍以前は、製品の研究開発に必要となる商材を扱う取引業者様に、弊社内のプラザにお集まりいただき、各ブースに展示品を設置いただく形式で展示会を開催していました。
もともと「出展企業様と弊社社員(主に研究開発部門)のマッチングとコミュニケーションの機会をつくること」を目的としてましたので、弊社の研究開発の社員が主に来場し、将来の製品の研究開発に必要な製品・技術の最新情報を得る場として活用していました。
しかしながら、コロナ禍の影響で対面形式での実施が難しくなってしまい、それに代わる手段としてオンライン展示会を導入することにしました。
ーーコロナ禍で、初めてオンライン展示会を導入されたようですが、検討の際に苦労されたことはありましたか?
田所様:検討を開始した当初は、「オンライン展示会」というワードが世の中で話題になり始めたばかりの頃で、「オンライン展示会が一体どういったものなのか」まだ社内でもイメージが沸いていませんでした。そのため、まずはオンライン展示会ツールを扱う複数の取引業者様から情報収集を行い、理解を深めていきました。
その上で、オンライン展示会において、弊社で一番優先度の高い課題だったのが「いかに、招待する社員が初見ですぐ興味を持ち、参加してみたいと思えるオンライン展示会を開催するか?」でした。当時はオンライン展示会に初めて招待される社員も多くいたからです。その課題をクリアできるようなツールを選定していくことになりました。
ーーオンライン展示会のツール選びで重視されていたことはありますか?
田所様:一番は、リアル展示会の特徴をいかに再現しているのか、また前述の課題から来場者に興味を持ってもらえる「視覚的にユニークな機能」を有するかどうかをとても重視していました。CrowdBoothにおいては、「アバター機能」が該当しておりました。
ーー比較・検討していた他社のツールはありましたか?また、最終的にCrowdBoothのどのような点に魅力を感じ、選んでくださったのでしょうか?
田所様:よく広告を見かけるようなメジャーなツールや、弊社グループにもシステムを開発している会社があり、そちらに依頼してのスクラッチ開発も検討していました。
その中でもCrowdBoothは、視覚的な特徴を最も備えていたことに加え長期間の利用に適しており、導入を決めました。他社のツールは、会場やブースの編集に制約がありますが、CrowdBoothは複数回開催する場合でも柔軟に展示会場やブースの編集が可能だったためです。
ーーCrowdBoothを実際に利用し、さらに便利と感じた機能があれば教えていただけますか。
田所様:前述のアバター機能や柔軟な編集機能に加え、2つあります。
一つ目は、「来場者のログデータを細かく取得できること」です。「誰がどの出展企業様のどの製品を見た」というレベルまで確認できるため、対面形式の展示会に比べ、はるかに細かく来場者の動向を知ることができました。また、ログデータを参考に、出展社様は開催後も来場者をフォローすることができ、マッチングに繋がっています。
二つ目は、「会場へのアクセス制限」です。会場には、出展企業様や招待した弊社社員のみアクセスできるようにしていました。これにより、セキュリティーの品質を確保でき、対面形式の展示会では展示しづらい踏み込んだ情報も安心して提供できました。
ーーオンライン展示会を活用し成果を上げるために、工夫されたことを教えていただけますか?
田所様:開催当日は、会場内にメインスクリーンを設けており(※ウェビナー機能)、各展示ブースの個別紹介ムービーを公開していました。これにより、各ブースの展示品の魅力を来場者に伝えることができ、ブースへの訪問を促せたと考えています。また集客面では、対面式の展示会の際は紙でパンフレットを作成し配布していたのですが、今回はチラシをデータ化しメールで送付することができました。研究開発部門と繋がりの深いメンバーから、おすすめのブースやウェビナーをメールで紹介してもらうといった連携も行いました。
ーーCrowdBoothでオンライン展示会を開催してみて、メリットと感じた点にはどのようなところがありましたか?
田所様:やはり、物理的制約を取り払えたことが大きいです。主催社側としては、案内先の拡大 (地方拠点にも声をかけられる) 、工数の削減 (展示会場設営、管理、展示品への保険申込等) というメリットがありました。
ーー出展社側からの評判はいかがでしたか?
田所様:出展社側からも工数の削減のほか、「リアル展示会の場合の、展示ブースの広さによる制約を取り払えた」という声をいただきました。また、「各展示ブースの賑わいがアバターで可視化されるため、来場者の興味対象が分かりやすかった」という声をいただきました。
ーー来場者からの評判はいかがでしたか?
田所様:来場者からは「隙間時間にふらっと来場できる」「ブースをへのアクセス制限のおかげで、展示内容が対面形式に比べ有益だった」「UIがわかりやすかった」との声を頂いております。どれもオンライン形式だからこそできることであり、CrowdBoothの利点を引き出せたのではないかと思います。
ーーCrowdBoothを利用したことにより、どのような具体的な成果を得られましたか?
田所様:今回、全体の来場者数としては135名を記録しました。また、その内81名と6割以上が、弊社の研究開発部の社員でした。オンライン展示会はリアル展示会と比べて、開催・展示内容に興味・関心を持っている社員を集客しやすいと感じており、集客の質の高さに満足しています。
ーー今後のCrowdBoothに期待することを教えて頂けますか。
田所様:いかにリアルの展示会(リアルで製品の実物を見るに近い体験を提供するなど)に近づけていくのか、より再現性を持たせていくのかは、今後さらに期待する点です。また、出展企業様と来場者間のコミュニケーションを促す機能も今後開発を検討されているとのことで、そちらも期待しています。CrowdBoothを活用し、今後もさらに有意義なオンライン展示会を開催していきたいと考えています。
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